2012年8月12日日曜日

8月16日22時にGeForce GTX 660Ti販売開始

エルミタージュ秋葉原より
http://www.gdm.or.jp/voices_html/201208/10a.html
8月16日の22時から販売が始まる「GeForce GTX 660Ti」搭載グラフィックカードのラインナップや予価が明らかになってきた。

とうとうNVIDIA GeForce GTX 6xx番台ミドルレンジが発売になるのかと思いきや違っていた。
補助電源が6pin x2(一部6pin + 8pin)で、
リファレンスモデルが約3万円、オーバークロックモデルが3万円台前半の値付け。
性能的にもRadeon HD79xxといい勝負らしく、660TiはハイエンドGPUチップの模様。
560Tiがミドルレンジ商品だったからというような、命名から5xx番台の時と同じようなクラス分けであると推測はできなくなった。

となると、補助電源6pin1つのAMD Radeon HD7850のライバルは650か650Tiになるのだろうか。
それらの発売時期は9月以降になりそうだ。9月第3週との噂もあるが、660Tiの売れ行き次第で下手すると冬のボーナス商戦に備えた11月上旬くらいになったりして~。


各GPUチップの発売時期を見ているとNVIDIAの経営戦略が鮮明になってくる。
  • 最速であるか否かはブランドイメージに関わるので、とにかく最速GPUチップを搭載したビデオカードを最初に発売する。あまり数が売れるものではないから量産体制は整っていなくて良い。 ・・・GTX680
  • 次に、最高性能チップに次ぐ、ハイエンドな性能のチップをさほど時期を空けず発売する。実際に数が売れて欲しいのはこちら。 ・・・GTX670
  • かなり間隔を空けて、より性能が低いチップを発売する。 ・・・今回のGTX660Ti、660
  • 以下、繰り返し ・・・将来の650Ti、650
つまり、最高性能のチップから徐々に性能を下げていくことによって、できうる限り価格の高い商品を買わせようという意図だ。
同時期に全ての商品ラインアップが揃うと、「安い、そこそこの性能でいいけど、新型のビデオカードが欲しい」という層に、性能が高くて値段も高い商品を買ってもらえる機会が消失してしまう。こういう層が購入する数は総販売数の中でかなりの割合を占めるから、販売時期をずらして少しでも客単価を上げようということなんだろうさ。
発売が遅れざるをえない特殊な事情でも無い限り、経営戦略はこういうことだろう。

チップの製造過程の自然な流れで言えば、時間の経過と共に品質が安定・向上してきて、より性能の高いチップを安定供給できるようになるものだ。それをわざわざ逆の順に製品を発売してきているNVIDIA。市場が寡占状態だから成り立つ戦略だわな。
各チップ搭載製品発売の間隔が長ければ長いほど、消費者が軽んじられている尺度になっている。
もし、こういう企業が「弊社の理念は顧客第一です」とかほざいたら怒っていいんだぜ。

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