2012年11月4日日曜日

Canonプリンターヘッドの水洗い

プリンターはCanonのPIXUS 850iを使っている。かなり古い製品だ。
インクが詰まる不具合が発生したが、昨日プリンターヘッドを水洗いしたら幸いなおったので手順を記録しておこう。記録するほどの難易度でもないんだけど。
精密機械の部品だから水洗いなんてできなさそうだけど、これができちゃうんで驚き。勿論、自己責任でやることだ。
ヘッドが取り外せるタイプのプリンターであることを先に確認しておくのは言うまでも無い。

プリンターヘッドを水洗いする手順
1.プリンター本体の電源を入れる
 プリンターヘッドの初期位置が右端にあって触れないため、ヘッドが取り出せるように中央へ移動させる必要がある。

2.プリンターのカバーを開ける
 カバーを開けると自動でヘッドが中央に移動してくる。

3.ヘッド横のレバーを上げる
 レバーでインクカートリッジを固定しているので解除する。

4.インクカートリッジを取り出す
 インクカートリッジの下にヘッドがあるのだ。インク漏れに注意して、もし手に付いたらすぐ洗い流すこと。

5.ヘッドを取り出す
 すっぽりはまっているだけなので簡単に取り出せる。

6.洗面器(などの適当な器)にぬるま湯を入れる
 水でも良いが、ぬるま湯の方がさらに効果的だ。

7.ぬるま湯にヘッドを浸ける
 2~3分間浸ける。インクがゆらゆらとヘッドからゆっくり流れ出して、水面下のヘッドが見えなくなるくらい濁ってくる。

8.ぬるま湯を入れ替えてもう一度ヘッドを浸ける
 今度はさほど濁らないはずだ。また、2~3分間浸けて、インクが流れ出すのが完全に止まらなくても取り出した。

9.水気を切ってドライヤーで乾かす
 特に気を使いたい作業だ。ティッシュペーパーの上に濡れたヘッドをしばらく置いた後、水気を拭き取る。ヘッドのインクが出る部分は丁寧に、そっと押し当てるようにして動かさずに水気を取る。くるくると天地左右を入れ替えて水が垂れてこないか念入りにチェックしながらドライヤーで乾かそう。金属部分の錆と水による通電後の故障が怖いので、完全に水気を取ること。

10.ヘッド位置の調整をする
 キャノンはヘッド位置調整だが、エプソンはギャップ調整って言うんだっけ?
 最後にテスト印刷してみよう。


使用しているプリンターについて
Canon PIXUS 850iは2002年秋発売の製品だから買ってからもう10年近くになるのか。早いものだ。
1999年年末に買ったEPSON製のプリンターは、年賀状を印刷しただけで1年間放置(今から思えば俺の使い方が悪い)しておいて、次の年の年末にまた年賀状を印刷しようとしたらインクが固着してノズルが詰まってしまったのであろうか印刷ができなくなってしまった。
ヘッドを自力で交換して修理してしまおうとしたら、なんと購入者個人では交換できない仕組み。EPSONへプリンター本体ごと送らないと修理できないことが後から分かった。(これはEPSONの設計が稚拙)
当時はプリンター本体の価格を格安にしておいて、消耗品であるメーカー独自形式のインクカートリッジを割高にして儲けようというビジネスモデルが大手メーカーに採用されていた。これは今もインクが高いし同じなのだろうな。
メーカーに送って修理なんかしたら新品買うのと変わらない修理代金を請求されちまう。こりゃあ新しくマシなプリンターを買うしかない。うっわー勿体無ぇ・・・。

ということで、次に買うプリンターはヘッドが自力で交換可能な製品を買おうと決めた。
購入にあたっての他の条件は、仕事で頻繁に使うモノクロ印字が低画質モードでよいからとにかく速いこと、割高なインクのタンクがカラー毎に分かれていること、できるだけ安いことなどであった。後、EPSON製品は駄目になったのが嫌になったのでEPSON以外のメーカーにする。
これらの条件を満たす製品としてCanon BJ S600を選んだのであった。このBJ S600は当時業務で酷使したため、丸2年間で故障した。とても良い性能で満足していたので、次も同じメーカーであるキャノンで現在使っているPIXUS 850iを買ったのだ。


水洗いするに至った経緯
普段はカラー印刷をする機会はほとんど無いのだが、たまたまカラー印刷をすることになった。印刷してみると、元の印刷データと異なり妙に寒々しい色合いだ。これはイエローが出ていない。
ノズルパターンチェックをしてみるとやはりイエローが全く印刷されていない。ヘッドクリーニングをしてみてもなおらない。
最終的にはヘッドを買い替えてもいいが、その前にすぐできること、そう水洗いを試してみることにしたわけだ。ヘッドクリーニング剤なんて持っていないしね。水洗いでヘッドが駄目になっても買い替えりゃいいんだしさ。(古いプリンターの場合、交換用ヘッドが現在も販売されていて手に入れられることを事前に確認しておこう。)

黄色のインクカートリッジを外してみると、うっわ、黄色のインクがヘッドとインクカートリッジの接合部からあふれて固形化してるのが見えた。これじゃ印字できないはずだわ。
そういや、ずっと前にも色合いがおかしいことがあって、クリーニングやヘッドリフレッシュを数回やったんだった。これはそん時にあふれたんだろうな~。


インクを詰まらせない、固着させないためにしておくこと
プリンターを使う用事が無くとも、季節毎に1回で良いのでノズルチェックパターン印刷しておくべし。要は全てのノズルに一度インクが通過する動作をさせること。
こういう長く使うために必要なことは説明書の目立つところに書いておいて欲しいものよな。

2 件のコメント:

  1. CANON PIXUS850i ヘッドの取り外し 教えて下さい。
    5.ヘッドを取り出す
     すっぽりはまっているだけなので簡単に取り出せる。

    そんなに簡単にで外れるのですか?
    私のでは何か怖くて思い切って出来ないので(泣)
    よろしくお願いします。

    返信削除
  2. 書き込みありがとうございます。
    記事を書いたのが8年以上前で記憶があやふやなのですみません。

    ・前提として、このプリンターはヘッドの取り外しが可能な機種である
    ・このプリンターのヘッドの固定方法は、①ヘッドを固定してある箇所に「単に乗せて」あるだけだったか、または、②その箇所の周辺にある固定用レバーを上下することで行う

    なので、①なら持ち上げるだけ、②であったとしてもレバーを上上げるだけですみますよ。

    返信削除